朝ドラ虎に翼は、日本人初の女性弁護士・三淵嘉子さんをモデルにした猪爪寅子のお話です。
三淵嘉子さんは弁護士以外にも、判事や裁判官などもつとめています。
三淵嘉子とはどんな人なのかまとめました。
朝ドラ虎に翼のモデル三淵嘉子とは？
三淵嘉子（みぶちよしこ）さんは1914年（大正3年）11月13日 にシンガポールで誕生。
台湾銀行に勤務していたお父さんの仕事の関係で、シンガポールに住んでいたようです。
1938年に明治大学法科を卒業。
その後、高等文官試験司法科試験に合格し、1940年に弁護士を開業。
同じ明治大学出身の中田正子さん、久米愛さんと共に日本初の女性弁護士となりました。
この頃は戦争が日に日に激しくなっていた時です。
そんな混乱していた時期に弁護士になったと思うと、並々ならぬ努力をしていたのだと想像できますね。
1946年に最初の夫である和田芳夫さんが戦病死。
1947年、裁判官採用願いを司法省に提出。
最高裁判所発足に伴い最高裁民事局局付、家庭局創設に伴い初代の家庭局局付に就任。
1949年、東京地裁判事補となり、石渡満子さんと共に、初の女性裁判官に就任。
さらに1952年、名古屋地方裁判所で初の女性判事となりました。
1956年、裁判官の三淵乾太郎さんと再婚。
さらに1972年、新潟家庭裁判所で初の女性家庭裁判所長に。
1979年に退官し、弁護士となりました。
しかしこの５年後の1984年5月28日、骨癌のため69歳でこの世を去りました。
病に倒れるまでは現役で法曹界で活躍していた三淵さん。
弁護士だけでなく、裁判官、判事なども女性初という快挙を成し遂げています。
朝ドラヒロインのモデルとしては、ぴったりの人物ですね。
ただ、完璧すぎて共感を得づらい感じも・・・フィクションで史実とは違うエピソードが入ったりもするかと思いますが、失敗や挫折なども組み込まれたストーリーになるでしょう。
三淵嘉子さんの画像は？
あまり顔写真がありませんでした。
司法試験に合格した際、新聞に掲載されたものを抜粋しています。
http://www.lib.meiji.ac.jp/about/exhibition/gallery/38/38_pdf/pamph.pdf
左下の「武藤嘉子」さんが後の三淵さん。
実は同時期に合格した中田正子さんのほうが有名なんですよ。
あ、ちなみに中田正子さんの旧姓は田中で、この新聞は「田中正子」名義になってますね。
誤植ではありません^^;
というわけで、三淵さんがメインで出ている画像が見つけられませんでした。
2024年前期の朝ドラ虎に翼のモデルに！
三淵嘉子さんが虎に翼のヒロイン・猪爪寅子のモデルになりました。
演じるのは伊藤沙莉さん。
先ほどもご紹介したように、どちらかといえば当時は、中田正子さんのほうが注目されていたみたいなんですけどね。
ここで三淵嘉子さんをモデルしたのは、朝ドラらしいなあと思います。
三淵嘉子さんは判事、裁判官、裁判所長と大出世している方なので、ドラマの題材に向いているからかもしれません。
女性弁護士の朝ドラというと、松嶋菜々子さんがヒロインをつとめた「ひまわり」がありますが、こちらは弁護士になるまでのストーリー。
朝ドラ虎に翼は判事、裁判官、裁判所長となるスケールの大きなストーリーになるのではないでしょうか。
まとめ
・2024年前期の朝ドラ虎に翼ヒロインのモデル・三淵嘉子さんはシンガポール生まれ、明治大学を卒業し女性初の司法試験合格者
・弁護士・判事・裁判官・裁判所長をつとめる
・旧姓は武藤、最初の夫は戦病死しており、三淵乾太郎と再婚して三淵姓に。